2021 年 32 巻 2 号 p. 155-162
コロナショックにより,非接触型のごみ収集への転換が社会的な要請となっている。本稿では,ごみ収集の非接触化・自動化に向けた展望を,海外事例および筆者らの研究グループの取り組みを通じて述べている。具体的には,圧縮機能およびごみ量等のセンシング機能を有するスマートごみ箱,自動走行機能を有するモビリティを活用したごみ収集の自動化に向けた取組事例を紹介する。また,国内のスマートシティ等の取り組みにおいて,ごみ収集を含む静脈に関する取り組みが欠如していることを問題点として指摘している。脱炭素社会等を見据えた中長期的な視点でごみ収集の非接触化・自動化に関する取り組みを積み重ねていくことが重要である。