抄録
志布志市は,地域内に焼却施設がないため,隣接する大崎町とともに,一般廃棄物最終処分場において埋立処分を行なっている。最終処分場の埋立ごみを減らすため,「混ぜればごみ,分ければ資源」 を基本に,27 品目の分別収集を実施し,リサイクルしている。埋立処分量は減少しているものの,埋立ごみの約 2 割を使用済み紙おむつが占めていることから,使用済み紙おむつの再資源化が課題となっている。そこで,2016 (平成 28) 年から官民連携して,使用済み紙おむつのリサイクル実証試験を開始し,地域で得られた資源を地産地消する実証試験に取り組んできた。この取り組みにより,地域の課題を解決し,最終処分場の延命化と二酸化炭素排出量の削減に貢献する。