廃棄物資源循環学会誌
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特集:建設分野における土資源の健全な循環にむけて
建設発生土等の有効利用にかかわる現状と課題
金井 仁志
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2023 年 34 巻 4 号 p. 240-247

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抄録

建設発生土の不適正処理等が課題となっている。2021 (令和3)年度に発生した熱海の土石流災害のように,人命・財産に大きな被害をもたらす災害も発生している。不適切に処理された建設発生土は,有効利用されなかった建設発生土の一部であると類推され,建設発生土の一層の有効利用を図ることにより,有効利用されない建設発生土の減少,ひいては不適切処理事案の減少につながるものと考えられる。これまで国土交通省では建設発生土情報交換システムの活用等建設発生土の有効利用を促す取り組みを進めてきたが,盛土規制法等の法令整備を受け,今後ますます建設発生土の有効利用等が求められることから,国土交通省としても,発注段階からの適切な費用計上や指定利用等の促進等の取り組みを通じて,工事の受発注者の取り組みを今後とも力強く推進・支援することとしており,各関係者は,積極的に建設発生土の有効利用等の取り組みを進めていただきたい。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会

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