慶應義塾大学医学部 先端医学研究所 遺伝子制御研究部門
2015 年 25 巻 4 号 p. 189-192
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がん組織が、がん幹細胞を頂点とした階層性構造を呈し、機能的に不均一な細胞でできあがった細胞集団であることが明らかになってきた。がん幹細胞は、腫瘍組織を維持するための要となる細胞であり、治療に対して抵抗性が高く、再発や転移の起源となる。すなわち、がんの根治を目指すためには、がん幹細胞を駆逐することが必要である。本総説では、私たちが現在進めている固形がんの幹細胞を標的とした治療戦略の開発について概説する。
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