2017 年 27 巻 4 号 p. 200-207
CRISPR-Cas9システムの登場により、標的配列に特異的に働くDNA修飾酵素を利用したゲノム編集技術あるいはエピゲノム編集技術が急速に発展しており、ゲノム機能への理解がより深くなされるようになってきた。エピゲノム編集においてはヒストンタンパク質の修飾に変化を与える手法とDNAのメチル化状態を変化させる手法の2通りが存在する。ゲノム機能を制御するゲノム/エピゲノム編集技術の発展について概説するとともに、ヌクレアーゼとは異なる特徴をもつDNA組換え酵素を利用したゲノム編集技術に関する研究、ヒストンタンパク質など細胞内で局在を示すタンパク質の可視化が可能なZIPタグ−プローブシステムに関する研究などについて紹介し、今後のエピゲノム編集技術を利用したエピゲノム創薬に関する展望を述べる。