医学教育
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主張
共感的態度を評価するための一方法
-確認型応答という概念の導入-
浅野 良雄
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2010 年 41 巻 3 号 p. 175-178

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抄録
1) 共感は心理的現象であり,外から観察できない.また,日本語の共感は,英語のempathy とsympathy両方の意味で使われている.このため,指導や評価に難しさや混乱がある.
2) 本論文で提唱する「対話法」では,医療者の応答を「確認型応答」と「反応型応答」の2つに分ける.この方法に基づいた指導は,医療コミュニケーションスキルの向上に寄与している.
3) 「確認型応答」は,empathyの働きと似ている.このような言語的コミュニケーションに注目することで,共感を観察可能な技能として評価できる.
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© 2010 日本医学教育学会
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