粉砕
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〈特集〉先進製造プロセスを支える粉体技術とその応用
粉体制御技術からなる高機能黒鉛製品と最新の炭素粉末材料への展開
森下 隆広
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 68 巻 p. 21-29

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抄録

先進半導体や創エネルギー分野では多くのカーボン材料が使用されており,それらは非常に高い純度や特性が要求される材料である。近年では省エネ,クリーンエネルギーなど産業用から民生用まで幅広く展開され,我々の生活を支える重要な基盤材料として活躍している。さらに,新たな用途開発や複合材料技術などの技術発展により,その用途は多岐にわたる。カーボンは元素としては炭素(C)のみから成り立つ材料ではあるが,それらの用途における特性を決める要因は,原料粉からなる粉体のハンドリング技術によるところが大きい。特に,粉体制御術が集約されている高機能人造黒鉛の特性を述べるとともに,最新のカーボン粉体材料として,メソポーラスカーボンCNovel®(クノーベル®)に関し報告する。

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