粉砕
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おすすめ記事
38件中1~20件の論文を表示しています
  • 68 巻 (2025) p. 57-65
    PLGAナノ粒子を用いた歯周病へのアプローチ もっと読む
    編集者のコメント

    本研究は、PLGAナノ粒子を用いた歯周病予防の有効性を示唆しています。IPMP搭載PLGAナノ粒子はバイオフィルム抑制効果を持ち、臨床試験の結果、細菌数の減少、歯肉出血の軽減、口臭の改善が確認されました。この安全性が高く低刺激なアプローチは、歯磨き粉やマウスウォッシュといった日常的な歯科ケア製品への応用が期待されています。作用機序の解明や量産技術の確立に向けたさらなる研究が求められます。

  • 68 巻 (2025) p. 3-8
    最新の粉体物性測定技術 もっと読む
    編集者のコメント

    粉体技術の高度化に伴い、より精密な粒子特性評価が求められている。本稿では、ホソカワミクロン社の動的画像解析装置「パーシェアナライザ®」と粒子径・帯電量測定装置「イースパート アナライザ®」を紹介。これらの装置は、粒子形状や帯電特性の詳細な分析を可能にし、先端的な粉体技術開発を支援する新たな評価ツールとして期待される。

  • 68 巻 (2025) p. 51-56
    パウダテスタ®のデジタルツイン構築に向けた検証報告2 もっと読む
    編集者のコメント

    近年、粉体の粉砕・分級・混合・乾燥・造粒・測定などの操作を行う機械の開発は成熟期を迎え、新製品の創出に苦労する状況が続いています。その中で、従来の開発手法とは異なるIoTやAI技術を組み合わせたデジタルツイン技術を活用した新たな製品開発への取り組みが進んでおり、本報告ではその一例として「パウダテスタ®」が紹介されています。

  • 68 巻 (2025) p. 44-50
    次世代へ繋げる間接型乾燥機の開発について もっと読む
    編集者のコメント

    当社が代表する間接加熱法による乾燥機「ソリッドエアー」は、これまで様々な原料の乾燥に貢献してきました。しかし、その実績に甘んじることなく、次世代型間接乾燥機の開発に向けて、研究開発チームが地道に仮説モデルの構築や実施試験を重ねる様子には、真摯な努力と革新への情熱が感じられます。

  • 68 巻 (2025) p. 30-36
    ナウタミキサ®の概要とトピックス紹介 もっと読む
    編集者のコメント

    バッチ式混合機として代表的な「ナウタミキサ®」の基本的な混合メカニズムや設計思想について説明されており、改めてその原理や性能を理解することができます。また、従来、建屋高さに制限があったため設置が難しかった建屋向けの低床型ナウタミキサ®も紹介されています。

  • 67 巻 (2024) p. 61-69
    再生医療とナノテクノロジーを融合した技術開発と実用化 もっと読む
    編集者のコメント

    近年、再生医療とナノテクノロジーの融合が美容分野で注目を集めています。著者らが取り組んでいるヒト幹細胞培養液とPLGAナノテクノロジーの組み合わせは、皮膚再生や若返りの革新的アプローチを提供し、化粧品開発にも活用されています。本稿では、この融合技術の美容効果と将来的な医療への可能性に焦点を当てています。

  • 67 巻 (2024) p. 99-105
    PLGAナノ粒子技術による育毛の新たなエビデンス もっと読む
    編集者のコメント

    ホソカワミクロン製薬・美容科学研究センターでは、育毛成分の効果向上を目指し、長年にわたりPLGAナノ粒子を利用した毛穴深層(細胞内)への送達機能を備えた育毛剤の開発に取り組んできました。本稿では、PLGAナノ粒子の細胞内への導入が細胞機能の向上につながることを、毛乳頭細胞を用いたヘアサイクル遺伝子発現の促進と脱毛遺伝子発現の抑制という評価を通じて検証しており、興味深い成果となっています。

  • 67 巻 (2024) p. 70-76
    次世代の高速気流直接加熱型乾燥機の開発について もっと読む
    編集者のコメント

    高速気流を用いた直接加熱型乾燥機であるドライマイスタは、湿潤粉体材料の乾燥、粉砕、分級を同時に行える多機能的な粉体処理装置です。2000年に開発されて以来様々な改良がされてきましたが、今回は、基本的なコンセプトは変えないものの、本機の胴体部分を大幅に短縮してコンパクト化することにより、材料の機内付着が軽減され、従来機よりも高い粉砕性能を示す実験結果が得られており、新しい乾燥機として期待されます。

  • 67 巻 (2024) p. 88-92
    動的粒子像解析装置パーシェアナライザ® PAS もっと読む
    編集者のコメント

    粉体の粒子形状の評価や微量粗大粒子の検知などは電子写真用現像剤等の様々な粉体材料で重要となっています。これらを短時間で測定・評価できる動的画像解析法を用いたパーシェアナライザは、焦点自動調整やレンズ倍率自動切換え等により、検出感度や操作性に優れた測定装置であることが実測結果で示されています。また、撹拌機と超音波分散機構を備えた自動前処理装置オートサンプラを用いてより安定した測定結果が得られています。

  • 67 巻 (2024) p. 126-130
    サステナビリティへの取組み もっと読む
    編集者のコメント

    地球温暖化問題に直面する近未来社会において、サステナビリティは企業の存続と発展に重要なキーワードとなっています。ホソカワミクロングループは全社的な活動として、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを進めるために、外部コンサルタントの協力を得てプロジェクトチームを結成しています。これにより GHG(温室効果ガス)排出量を推定し、その削減に向けたマテリアリティ計画を策定すると共に、コーポレートガバナンス・コードに従って気候関連財務情報開示タスクフォース (TCFD) での提案を開示しています。

  • 66 巻 (2023) p. 72-77
    最新のヒト幹細胞培養液を配合したまつ毛育毛技術の開発―M再生クリニックとのコラボレーション― もっと読む
    編集者のコメント

    近年、女性の世代を問わずまつげ美容液が広く使われるようになってきました。本稿ではナノテクノロジー(PLGAナノカプセル)× バイオテクノロジー(再生医療技術由来のヒト幹細胞培養上清液)により、まつ毛に関与する細胞を持続的に賦活させることで、まつ毛の育毛効果を最大化させようとする技術が開発され、その効果が検証されています。

  • 66 巻 (2023) p. 65-71
    PLGAナノ粒子を利用した育毛剤の開発 もっと読む
    編集者のコメント

    育毛剤の性能は配合成分と処方上の工夫で決まるものですが、ホソカワミクロンでは配合成分の作用効果を高める目的として、毛穴の奥(細胞)への成分デリバリーとそこでの成分の滞留と作用時間の最大化に拘ったナノパーティクルDDS技術を組み合わせた特徴的な育毛剤製品作りが行われています。本稿では同社の最新育毛剤開発の裏側の一端が読み取れる興味深い報告になっています。

  • 66 巻 (2023) p. 37-42
    SDGsを意識したホソカワミクロンの装置・技術開発 もっと読む
    編集者のコメント

    粉体処理機械ならびにシステムメーカとして、SDGsの観点からエネルギー効率の向上を目指した取り組みがなされている。一般にエネルギー効率が低いとされているジェットミルに熱風を使用したり、分級機内蔵型の衝撃型微粉砕機の改良により更なる高効率化を目指している。また、オンラインデジタル技術を利用したプラント運転の遠隔監視やデータ収集システムは人件費削減の観点からも将来的な展開が期待される。

  • 66 巻 (2023) p. 51-56
    コネクティングワールドに対する粉体プロセスの課題 もっと読む
    編集者のコメント

    IoT(Internet of Things)の進歩により、様々な分野でオンラインを使って「つながる世界」となっているこの時代に、粉体プロセスに関連して要望、期待される技術について、製品品質と製造に要する消費エネルギーの両方の観点から検討がされています。これらを実現するために必要な粉体に関するオンライン・インラインでの測定装置や技術と共に紹介されていますビッグデータを活用した遠隔監視システムは、プロセスの最適化に向けて今後ますます有用になってくるものと思われます。

  • 66 巻 (2023) p. 57-60
    地球温暖化対策としての乾燥技術 もっと読む
    編集者のコメント

    地球温暖化対策の一環として、粉体プロセスの中で、機械的なエネルギー以外に多くの熱エネルギーを消費する乾燥システムにおいて、高性能の粉砕分級機構を使用すると共に、廃棄されていた熱風を熱風発生炉に戻して熱エネルギーの有効活用が図られています。その際、循環する熱風の水分が高くなり結露しやすくなるために、系内の露点コントロールや結露対策に注意が払われています。このようにしてシステム全体として、省エネ化、CO2の削減が図られています。

  • 65 巻 (2022) p. 80-85
    PLGAナノ粒子によるシワ改善の有効性検証 もっと読む
    編集者のコメント

    シワやシミなどの肌症状の「根本治療」を目的に、昨今再生医療から派生したスキンケア技術が注目を浴び,化粧品原料として卵殻膜やヒト幹細胞培養液が利用されています。これらの原料成分は組成が複雑で分子サイズも大きいため,皮膚を通して浸透しにくくなっています。そこで本稿では、巨大分子成分である加水分解卵殻膜を封入したPLGA ナノ粒子が真皮ジワの改善に有用であることを解説しています。

  • 65 巻 (2022) p. 69-72
    リチウムイオン二次電池正極材粉砕設備 もっと読む
    編集者のコメント

    近年、地球環境問題への対応が急務となっており、二酸化炭素削減目標を達成するための自動車のEVシフト化に向けて電池製造設備への投資が拡大してきていますが、同時に その製造設備の更なるコストダウンが要求されるようになってきています。ホソカワミクロンではEVに使われるリチウムイオン電池に関連し、正極材・負極材の生産に使われる装置を製造していますが、本稿では正極材に使われるホソカワミクロンの粉砕設備への取り組みを紹介しています。

  • 65 巻 (2022) p. 63-68
    有機溶剤対応湿式ふるい分け装置ヴィブレット®VBL-FSについて もっと読む
    編集者のコメント

    ふるい分け操作は、品質保証に対して原理的に信頼性の高い操作で、これを湿式で行うことで、より細かな効率的な分析が可能となります。湿式ふるい分け装置ヴィブレット®(VBL-F)はこれまで水を用いた分析専用となっていましたが、新しく開発されたVBL−FS型は 有機溶剤対応が可能で、水溶性, 撥水性により水では十分なふるい分けが行えない粉体や, 有機溶剤中に分散して使用する粉体の評価も可能となりました。

  • 65 巻 (2022) p. 58-62
    医薬市場における封じ込め機器について もっと読む
    編集者のコメント

    近年の新薬開発品数の増加傾向や高齢化の進行を背景にして、医薬業界の生産設備の増強に力が入れられています。これらの中で高薬理活性医薬品の取扱いが増加するにつれて、交叉汚染や健康障害、環境汚染等の問題に対応するために、ハザード物質が飛散しないように封じ込め技術が必要となっています。本稿では、ハザード物質の管理区分と適用機器、ならびに封じ込め機器の種類についてまとめ、医薬市場の封じ込め技術を紹介しています。

  • 65 巻 (2022) p. 53-57
    凝集体解砕装置 もっと読む
    編集者のコメント

    固相反応のために異種の原料粉体を混合して焼成する際に、多くの場合、焼成後の粒子凝集体を一次粒子近くまで解砕する操作が必要となってきます。本稿では、解砕の目的で使用されるホソカワミクロンの各種粉体処理装置の特徴について解説すると共に、セラミック凝集体の解砕事例としてコンデンサ用粉体、二次電池正極材用セラミック粉体の最近の解砕技術の実施例について紹介しています。

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