2017 年 33 巻 1 号 p. 3-8
大型海産褐藻類の16種(ヒバマタ,アルギット,アカモク,ヒジキ,マコンブ,カゴメコンブ,ワカメ,ヒロメ,カジメ,クロメ,アラメ,ツルモ,モズク,オキナワモズク,マツモ,ハバノリ)を市場より入手し,過塩素酸抽出後のポリアミン濃縮画分を高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)と高性能ガスクロマトグラフィー・質量分析(HPGC-MS)にて分析し,藻体湿重量あたりのモル濃度を算出した.12種において,ジアミノプロパン,プトレッシン,カダベリン,スペルミジン,ノルスペルミジン,ホモスペルミジン,スペルミン,ノルスペルミン,サーモスペルミン,アグマチンに加えて,生物試料では初めての長鎖ジアミンである1,6-ジアミノヘキサンを検出した.全16種がカルドペンタミンとホモカルドペンタミンを含有していた.数種がサーモペンタミンやカルドヘキサミンをも有していた.褐藻類は,多細胞性(大型)の海産紅藻類や海産緑藻類に比べて,長直鎖型ポリアミンに富んでいる.