酪農科学・食品の研究
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生乳から分離した低温細菌Pseudomonas fluorescensの脂質分離性およびその細胞外リパーゼの性質
アブド M アドハム大橋 登美男
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1996 年 45 巻 5 号 p. A-105-A-111

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抄録

 生乳から分離したPseudomonas fluorescensは低温細菌であり, 広く分布して強い活力のリパーゼを産生することを認めた。この脂質分解性はスプリットブルー寒天培地を用いた培養ではその時間および温度によって異なり, 6℃, 30時間培養で脂質分解性が発生し, 30℃, 6時間で最も強力であった。この細胞外リパーゼは2%トリブチリンで最高活性を示した。この酵素リパーゼの最適温度は40℃であり, 5℃においても活性を認めた。この酵素は65℃で5分, 105℃で5秒または115℃で5秒においても幾分安定であり, 通常乳業において実施されている工業的加熱処理方法では失活した。最適pHは8であり, pH6.6(牛乳のpH) では最高活性の63.63%であり, pH8-9の範囲においても幾分安定であった。

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© 1996 日本酪農科学会
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