抄録
厚生労働省による特定健診・特定保健指導では,循環器病や糖尿病などの生活習慣病の要因となる内臓脂肪型肥満に着目した早期介入および行動変容が目標とされている.とくに,後遺症が残ることが多い脳血管疾患や虚血性心疾患の予防では,適正な食事摂取や運動習慣の徹底が重要となる.しかし,これらの疾患は発症に至るまでの自覚症状が乏しいため,患者が自主的に行動変容を起こすことは非常に困難である.このため,患者自身の生活習慣への意識を高めると同時に,自己管理を容易化する手段が必要である.生活習慣病の治療は,食事療法と運動療法が中心となる.とくに食事療法は基本を成すものであり,適切に行わなければ,他の治療法の効果は期待できない.本稿では,在宅における食事管理を中心に,情報技術の応用による健康管理方法およびサービスの現状について概説するとともに,筆者らが取り組んでいる健康管理支援システムに関して概要を紹介する.