Medical Imaging Technology
Online ISSN : 2185-3193
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特集/計算解剖学―画像数理,応用システム,臨床応用の最前線―
計算解剖学の臓器形状モデリング最前線
佐藤 嘉伸岡田 俊之横田 太
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2013 年 31 巻 5 号 p. 270-277

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抄録
本稿では,複数の臓器・解剖構造の形状・位置関係の個体差をモデル化し,CT画像を自動セグメンテーションする方法,および,診断・治療支援に適したモデル化への拡張について述べる.筋骨格や腹部などの個体差の大きい形状・位置関係を効果的にモデル化するため,複数臓器の階層的なモデル化,および,周辺臓器から対象臓器の形状・位置の予測に基づくモデル化を行う.股関節の骨格,筋肉,関節軟骨,および上腹部の肝臓,脾臓,腎臓,膵臓,胆嚢,大血管,消化管などのセグメンテーションに適用し,その有用性を示す.さらに,自動セグメンテーションされた臓器形状に基づく診断・治療意思決定支援のため,疾患固有形状変形成分の統計モデル化による疾患識別,および,臓器形状とインプラントを統合した統計形状モデル化によるインプラント手術の最適手術計画について述べる.
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© 2013 日本医用画像工学会
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