抄録
臨床の場においては実にさまざまな画像が取り扱われる.これらの画像を撮影するイメージング装置の原理上の差から画像自体の性質も異なる.また,イメージングの対象となる範囲(領域の大きさ),解像度も異なる.これらの多種画像を臨床の場において効果的に利用するためには,多種画像をいかに統合するかが重要な課題となる.本稿では診断治療支援分野における多種モダリティ画像処理に着目し,種々の手法について解説したい.特に,CTと内視鏡画像,CTと超音波画像などいった,各画像の画素値の物理的な意味が大きく異なる画像同士の統合手法について着目し,概説したい.実時間で得られる画像(例えば内視鏡画像)とそうでない画像(CT)との融合法についてフォーカスする.