2015 年 33 巻 4 号 p. 177-184
本論文では,autopsy imaging(Ai)をコンピュータによって支援することを目的として,死後CT像中の臓器領域に対してテクスチャ解析を行い,死因を推定する手法の開発を行った.実験には28症例の死後CT像を用い,肝臓領域と肺野領域に対して,同時生起行列(GLCM)に基づくテクスチャ特徴量などを算出した.得られた特徴量に対して死因との相関に基づく特徴量選択法(correlation based feature selection: CFS)によって,推定に有用な特徴量を選択した.さらにこれらの特徴量を用いて,SVMによる死因推定を行ったところ,96%の精度で分類することができた.