抄録
腹部臓器のCTおよびMRIは近年進歩が著しい.最新の画像検査技術を用いることで,解剖学的,生理学的,病理学的な状態が詳細に評価できるようになってきている.一方で,これらの画像のもつ情報を正しく抽出して,日常臨床に利用するにはさまざまな問題点も存在する.本稿では,まず,これらの撮像技術について,現在実用化されているものおよび近々普及する可能性のあるものを列挙した.次に,コンピューター支援診断(computer-aided diagnosis; CAD)を含めた工学的アプローチによる問題点改善について,日常臨床経験からの提言をいくつか述べて,将来の上腹部CT/MRIについて考察した.