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研究論文
多発性嚢胞腎の嚢胞形態特徴解析に向けた三次元骨格線抽出処理法の構築
松永 佳久石井 琢郎五十嵐 辰男
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2018 年 36 巻 5 号 p. 231-237

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抄録

常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)ではおもに腎体積が疾患の進行度の指標として用いられている.しかし,腎体積の増大は進行した嚢胞腎にみられる所見であり,早期からの性状評価は困難である.本研究では,腎体積変化の一次的要因である嚢胞の発生頻度や腫大速度などの指標化に必要な嚢胞群の形態特徴抽出手法を提案する.T2* MR画像を用いて腎嚢胞の三次元形状を再構築し,それぞれの嚢胞の大きさや形態を複数の線(骨格線)として表現できる骨格線抽出アルゴリズムを構築した.骨格線長の分布が疾患の進行や性状を示すのか,10 症例の画像および臨床データを用いて比較検討を行った結果,3 voxel 以下の骨格線の累積相対頻度と腎機能指標(eGFR)の間に相関を得た.これより,提案手法によって得られる腎嚢胞の形態特徴は,嚢胞同士の癒合の状態や残存腎機能などとの関連が示され,ADPKD の病態評価に有用であることが示唆された.

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© 2018 日本医用画像工学会
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