2024 年 42 巻 2 号 p. 56-61
医療専門職は,安全な医療技術と技能の両方を身につけておくことが必要不可欠である.東京工科大学では,医療専門職の養成課程の段階からAugmented Reality(AR)グラスとVirtual Reality(VR)シミュレータを併用したExtended Reality(XR)トレーニングを行っている.XR トレーニングは,技術と技能を効率よく獲得する手段と考えている.2020 年より正規の授業に,VR シミュレータ実習を開始,2022 年からAR グラスを用いた気管内吸引操作実習を行っている.特にAR グラスは音声コマンドで医療手技等のコンテンツを制御,必要情報を確認しながらセルフトレーニングを行うことができる.コンテンツは,通常,記憶しておくことのできない多様な医療手技の操作方法や管理手法などであり,これをデバイス内に保持し,必要なタイミングで,特定の情報を提供,その情報をもとに技能の習得を行うことができる.AR グラスを用いた医療教育により,医療技術と技能の両方を学ぶことができる.