看護師の正確で適時なフィジカルアセスメント能力は,ケア方法の適切性や患者満足度といった「ケアの質」に直結する.従来,看護学生のスキル習得方法として,講義,視聴覚教材,模擬患者,臨床実習が主流であったが,現在は情報科学技術の発展により教材が多様化し,発展し続けている.特に,人体や臨床現場の忠実な再現により,高い学習効果を期待するシミュレーターの開発が目指されており,「研修前シミュレーション教育のauthenticity(正統性)」が再認識されている.本稿では,Endotracheal Suctioning Training Environment SIMulaor: ESTE-SIM の共同開発の中でも,「センサー付き気道モデルの開発」と「計測データのフィードバック」「表情・顔色変化モデルの開発」の3 点に焦点を当て報告する.