2019 年 11 巻 2 号 p. 45-62
発電原価の評価はエネルギー政策立案の観点で重要である。費用・効果の均等化法,すなわち,割引率現在価値換算法は,発電に関する活動が世代を超えて行われる原子力発電に関しては,特に,重要な役割を果たす。一方で,地球温暖化問題のような長期間の割引率現在価値換算に関しては,多くの議論がある。しかしながら,このような議論は,原子力発電の発電原価に対してはほとんどない。そこで,原子力発電の発電原価の歴史及び最近のバックエンドに対する議論を参照しながら,割引率現在価値換算について議論した。さらに,実効的な割引率が逓減することで注目されているガンマ割引及び,二財モデルを適用し議論した。その結果,本研究で提案した二財モデルが最も合理的な割引率現在価値換算法であるとの結論に至った。