長期の屋外暴露試験による劣化が衝撃強度に与える影響を評価するため,耐候剤を添加したポリプロピレン(PP)と添加しないPPを3年間にわたる屋外暴露試験により劣化させ,高速引張試験に供すると同時に,その破面観察と表面観察およびSAICASによる板厚方向の強度分布測定を行った.その結果,耐候剤を添加したPPは3年間の屋外暴露でも衝撃強度が低下しないのに対し,耐候剤を添加しないPPはいずれの試験・観察においても暴露期間の早期のうちに劣化が生じていた.また,特にSAICASによる斜め切削試験が劣化を最も早く検出することが明らかになった.