2024 年 35 巻 1 号 p. 13-18
心臓リハビリテーション(心リハ)はガイドラインで示されているとおり,エビデンスが高く,ゆえに診療報酬点数も高い。多くの研究によってその有効性が証明されているからである。心リハは多職種が包括的にアプローチするという特色があり,ゆえに知識の共有と質の担保が重要であるため,日本心臓リハビリテーション学会が心臓リハビリテーション指導士という認定資格を設けている。心リハのエビデンスが高い理由の一つとして運動療法の有効性があげられ,心肺運動負荷試験による評価と運動処方が要の一つである。心リハは時にハイリスクであり,包括的かつ詳細な病態把握が重要である。