抄録
応答速度の早い測定器を用いて、連続発生源の風下数10mでNOx濃度を測定した。バックサンプラーを用いて、長時間平均濃度の鉛直および水平分布も同時に測定した。
平均プルームの、中心軸上で測定された濃度の確率密度分布はGiffordのfluctuating plume modelとよく一致することが確認された。しかし最大濃度での不連続性はそれほどシャープではない。200秒以下の短時間間隔で平均された濃度の確率密度分布もGiffordのモデルと一致することが示された。
短時間平均濃度の最大値と長時間平均濃度の比は短時間平均時間が4秒のとき約5であった。この比は平均時間が100秒くらいまでは減少し、それ以上では1に近ずき、平均値時間にはあまり依存しなくなる。