Papers in Meteorology and Geophysics
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原著論文
強震観測のための変換器
高橋 道夫
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1981 年 32 巻 3 号 p. 173-181

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抄録
 地震の発生機構や地震波の伝幡機構、それに地震動に及ぼす局地的な地形、地盤条件の影響を更に詳しく研究するために、高密度の強震観測アレイを展開しようという機運が国際的に高まってきた。そしてそのアレイに用いるべき強震計の性能は周波数帯域 1/20-50Hz、振幅範囲 2mGalo-p-2000Galo-p が望ましいとされている。いわゆるサーボ型加速度計の動作を解析して、それがこのような目的の強震計の変換器にふさわしいものであることがわかった。入手の容易な、市販品のサーボ型加速度計 JA-4(0-500Hz の帯域で ±2000Gal までを測ることができる) と、通常の高感度長周期変換器 PELS との間で比較観測を行い、1978年9月16日のイランの地震 (Ms: 7.4) の表面波の記録に成功した。記録系は両変換器からの出力の特性がほぼ等しくなるように設計してあったので、ほぼ完全に一致する記象を得た。両記象のわずかな違いを JA-4 の分解能不足のためと解釈して、その低周波帯域における加速度分解能は 0.15mGalo-p より悪くないという結論を得た。それゆえこの加速度計は先に述べたような高い性能を有する強震計の変換器として用いることができる。
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© 1981 気象庁気象研究所
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