Papers in Meteorology and Geophysics
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原著論文
大気境界層内における鉛直乱流拡散係数の日変化と鉛直分布
佐藤 純次
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1981 年 32 巻 4 号 p. 247-256

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抄録
 南関東大気環境調査、秋田湾地域大気環境調査で得られた定容積気球の流跡線および低層ゾンデによる気温鉛直分布のデータに加えて、東テネシー流跡線観測 (ETTEX) データを解析することによって鉛直乱流拡散係数、Kzの日変化および鉛直分布におよぼす季節や地形の影響についての評価を行なった。Kzは全季節とも正弦曲線に似た日変化を示すことが確められた。この日変化のパターンは混合層高度のそれと類似しており、その日変化の位相は可照時間に依存し、振幅は地形、日射強度または熱フラックス等大気境界層内の安定度を決定する量に依存する。
 一方、観測されたKzの最大値、Kmaxは混合層高度、Ziの0.15≤Z/Zi<0.5の領域に出現していることが全てのデータについて見出された。そしてKmaxの出現する高度、Zmは地形および境界層内の安定度に影響されることが確認された。
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© 1981 気象庁気象研究所
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