抄録
海面を多くの小面から成立っているものとし、その小面の傾斜が風の方向に対して、isotropicおよびanisotropic Gaussian分布をしていると仮定した (Cox and Munk、1955)。また海面の反射特性を入射角と反射角の函数として表わした。ここでは、波長域をNOAA衛星搭載AVHRR放射計 (可視、3.7μmおよび11μm帯) に限定して、Hale and Querry (1973) で与えられた水の屈折率を基にして、海面の射出率および反射率を計算した。
3.7μmおよび11μm赤外窓領域では、isotropic Gaussian分布の場合、射出率の風による依存性は小さく、海面は鏡面反射をすると仮定しても良い事がわかった。可視域における反射率についても同じ事が言えるが、この場合太陽光が海面によって直接ある方向へ反射する確率は、Gauss分布に従うので、海面状態への依存性が高い。また11μm帯では、射出率は天頂角が小さい所では (40度以下) 完全黒体のものに近いが、3.7μm窓領域では、少しづれており、天頂角が0度の所で、0.977 (3.9μm)、40°で0.972であった。