Papers in Meteorology and Geophysics
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原著論文
近地地震用走時表の再検討
浜田 信生
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1984 年 35 巻 3 号 p. 109-167

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抄録
 気象庁で、日本付近の地震の震源決定に用いられて来た走時表を検討した結果、準拠した地殻構造と走時の適合が妥当でない部分があることが判明した。このことは震源計算に好ましくない影響を与えるので、同じ速度構造に基づき、かつ1/100秒の分解能を持つ83Aと呼ぶ走時表を訂正版として作成した。
 さらに、日本周辺の平均的な地殻構造をより適切に代表すると考えられる速度構造モデルに基ずき、83B, 83C, 83Dと呼ぶ3種の走時表を作成した。これらを実際の震源計算に適用してみた所、一長一短がありすべての地震に適した走時表は存在しなかった。
 しかし、内陸、海域に発生する地震に対して走時表を総合的に評価した場合、深さ30kmから40kmの間で地殻と上部マントルの構造を接続した、陸と海の中間的な速度構造に基ずく83Cが、83Aに比べやや良い結果を与えることが明らかとなった。
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© 1984 気象庁気象研究所
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