Papers in Meteorology and Geophysics
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原著論文
雨水の予報を含む多重格子モデルを用いた台風の移動の研究
山岬 正紀
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1992 年 43 巻 2 号 p. 61-77

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抄録
 雨水や雲水を予報変数に含む多重 (3重) 格子モデルを用いて台風の移動の数値実験を行った。対流のパラメタリゼーションやモデルの主な部分は山岬 (1986, 1987) と同じであるが、ここでは緯度経度座標を用い、また海陸分布や地形を考慮している。粗格子域は南緯30度より北を格子間隔15/4度でおおい、中間格子域は5/4度、細格子域は5/12度を用いている。
 数値実験では台風特別実験 (スペクトラム) が行われた1990年8月と9月の台風のうち8個の台風をとり扱った。初期条件は気象庁の全球客観解析データを用いた。数値実験は約20例行ったが、台風の移動の予測としては概して良好な結果が得られている。予測誤差の主な原因としては、亜熱帯高気圧の振舞いをうまく予測できなかった場合が多く、また初期条件として与えた風の場や条件付不安定度の分布に関係していると考えられる場合も多かった。
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© 1992 気象庁気象研究所
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