Papers in Meteorology and Geophysics
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1966年末までの東京におけるプルトニウムの降下
三宅 泰雄葛城 幸雄杉村 行勇
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1968 年 19 巻 2 号 p. 267-276

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抄録

東京における239Pu(期間:1958年3月~1966年末)と238Pu(期間:1959年~1966年)の積算降下量は各々0.92mCi/km2と34μCi/km2である。1959年から1966年末までの238Puと239Puの降下最の比は3.9%である。239Puと90Srの降下量の比は1.6%である。核実験にともなう239Puと238Puの全放出量は,239Puと90Srの比を1.6%と仮定すれば,各々約0.22MCiと<10kCiと推定される。1959年~1961年と1963年~1966年の期間の239Puの平均滞留時間は両者とも1.7年である。この値は90Srより求められた1.4年より若干長い。

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© 気象庁気象研究所
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