日本きのこ学会誌
Online ISSN : 2432-7069
Print ISSN : 1348-7388
培地材料としての添加物の違いがシイタケ子実体の食味に及ぼす影響
寺嶋 芳江渡邊 智子鈴木 亜夕帆
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 13 巻 4 号 p. 195-203

詳細
抄録
「生米糠」,「脱脂米糠」,「フスマ」,「生米糠とフスマ」,「脱脂米糠とフスマ」および「市販添加剤」の合計6種類を添加物として加えて鋸屑培地を調整し,シイタケを栽培した.子実体を3回発生させ,発生回数ごとの子実体収量を調べた.また,食味を比較するため,子実体摂食前の外観,色,香り,摂取時の香り,咲,食感,および総合的好みの7項目についてトークン法による官能検査をおこなった.その結果,収量については,比較的多く発生する発生回数には,添加物の種類により差があった.また,官能検査では,添加物の種類と比較的多く発生する発生回数により子実体の評価に差がでることが示された.子実体発生の3回の総収量およびそれぞれの発生回数の官能検査の「総合的好み」の評価から,脱脂米糠とフスマを1/2ずっ加えた培地が最も評価が高いことがわかった.
著者関連情報
2005 日本きのこ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top