抄録
林業機械を用いて生産した原木は樹皮に傷が付くが,傷が付いた原木からのシイタケ子実体の収量は知られていない.そこで,剥皮率0~25%に調整した原木を用いて,生シイタケハウス栽培を行い,ホダ木1本当りの子実体重量や子実体個数を調査した.剥皮率0%の子実体重量を100として,各剥皮率における相対値化した子実体重量を求めたところ,剥皮率と相対値化した子実体重量の間には負の相関が認められた.同様の関係が子実体個数でも認められた.子実体は樹皮から発生し,樹皮の無い部分からは発生しなかったことから,樹皮の存在は子実体発生の必要条件であると考えられた.よって,傷が付いた部分が多い原木ほど子実体収量は減少すると考えられる.