量子科学技術研究開発機構 放射光科学研究センター
日本原子力研究開発機構 物質科学研究センター
2016 年 18 巻 4 号 p. 262-267
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2011 年に起きた福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性セシウムは,主に風化黒雲母に固定されていると報告されている.放射性セシウムに汚染された除去土壌の減容技術の開発には,風化黒雲母をはじめとする粘土鉱物におけるセシウムの吸脱着機構に関する原子・分子レベルの知見が必要である.本稿では,第一原理分子動力学を基にしたメタダイナミクスシミュレーションにより粘土鉱物におけるアルカリ金属イオンの吸着状態を系統的に調べた結果を紹介する.
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