抄録
Asperillus novofumigatus IFM 55215 株のメタノールエキスから血小板凝集阻害物質としてジヒドロテレイン(1)およびテレイン(2)を分離・同定した.化合物1 および2 は濃度5.0 × 102 μmol/L の時,レーザー散乱法血小板凝集装置を用いたin vitro 試験の結果,コラーゲンで惹起したヒト血小板凝集を抑制した.化合物1 および2 のジアセチル化体3 および4 は,コラーゲンで惹起したヒト血小板凝集をそれぞれ濃度5.0 × 103 および5.0 × 102 μmol/L で抑制した.また,化合物1-4 の中で,コラーゲンおよびadenosine diphosphate (ADP)で惹起したヒト血小板凝集に対して,4 が最も強い抑制作用を示した.今回の実験結果で,2 はアセチル化により抑制作用が増強することが認められた.