マイコトキシン
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小麦及び大麦中のデオキシニバレノール-3-グルコシドを含めたフザリウム毒素一斉分析法の妥当性評価
川西 美穂木谷 裕亮篠田 隆祥
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2021 年 71 巻 2 号 p. 59-62

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抄録

 小麦及び大麦中のデオキシニバレノール(DON),ニバレノール(NIV),T-2トキシン,HT-2トキシン,ゼアラレノンについては,中川らによる室間共同試験で妥当性が確認されたLC-MS/MSによるかび毒の一斉分析法が報告されている.この分析法についてDONのアセチル体2種,NIVのアセチル体,ジアセトキシスシルペノール及びDONの配糖体であるデオキシニバレノール-3-グルコシドへの適用性を確認するため妥当性を評価したところ,真度,併行精度,室内再現精度のパラメータはいずれも目標値を満たしており,良好な結果が得られた.

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© 2021 日本マイコトキシン学会
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