論文ID: 71-2-2
小麦及び大麦中のデオキシニバレノール (DON)、ニバレノール (NIV)、T-2トキシン、HT-2トキシン、ゼアラレノンについては、中川らによる室間共同試験で妥当性が確認されたLC-MS/MS によるかび毒の一斉分析法が報告されている。この分析法についてDONのアセチル体2種、NIVのアセチル体、ジアセトキシスシルペノール及びDONの配糖体であるデオキシニバレノール-3-グルコシドへの適用性を確認するため妥当性を評価したところ、真度、併行精度、室内再現精度のパラメータはいずれも目標値を満たしており、良好な結果が得られた。