わが国での小麦栽培における最重要病害とされる赤かび病を予防するには,病原糸状菌である麦類赤かび病菌の防除を適切に行うことが肝要である.小麦では開花始期~開花期が,麦類赤かび病菌に対する感受性が最も高い時期であると同時に,防除適期である.昨年公開された [NARO栽培管理支援API09:小麦発育予測] https://wagri.naro.go.jp/wagri_api/agmis-wheatgrowthprediction/は,農研機構が提供する公的なクラウドサービスWAGRI-APIの1つであり,栽培管理に役立つ情報を提供している.[API09] では,圃場位置情報と小麦の品種,播種日を入力することで,開花期の予測結果を得ることができる.