日本内科学会雑誌
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今月の症例
致死的心室頻拍を合併した膜性部心室瘤の1例
赤司 良平小宮 憲洋恒任 章深江 学芸芦澤 直人前村 浩二荒川 修司松本 雄二河野 浩章早野 元信
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2011 年 100 巻 1 号 p. 188-190

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抄録

膜性部心室瘤は,心室中隔欠損症の自然閉鎖過程で,三尖弁や大動脈弁の一部が欠損孔の一部,あるいは全部を塞いだ結果として,膜様部が瘤を呈すると考えられている.まれながら心室頻拍の合併があり,突然死の原因となるため注意が必要である.症例は71歳女性.右室流出路起源の特発性心室頻拍と考えられたが,画像上大動脈弁直下の左室流出路に右室に突出する心室瘤を認め,不整脈源と考えられた.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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