4．抗菌薬以外の補助療法

抄録

重症肺炎など，炎症に基づく病態に対して，炎症の進行を抑制する薬剤や炎症を惹起する物質を除去する治療を併用することがある．ステロイドによる強力な抗炎症作用，好中球エラスターゼ阻害薬による組織障害の抑制，免疫グロブリンや血液濾過・浄化療法の併用なども，時として用いられる治療法の一つである．これら感染症の補助療法はいまだ確立された治療法ではないものの常に可能性を考慮すべきと考えられる．