日本内科学会雑誌
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IV.感染症制圧にむけて
3.新規抗真菌薬の開発
吉田 稔
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2012 年 101 巻 11 号 p. 3185-3191

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抄録
深在性真菌症の治療薬は2002年以降に特にアスペルギルスに活性のある薬剤が続々と登場した.ミカファンギンは我が国で開発されたキャンディン系のβ-1,3グルカン合成阻害薬で副作用が少ない.カスポファンギンも同系の薬剤で欧米でのエビデンスが豊富である.ボリコナゾールはアスペルギルス症の第1選択薬である.イトラコナゾールの液剤は従来のカプセル薬に比較し吸収が良好で予防に適している.リポゾームアムホテリシンBはアムホテリシンBの副作用を軽減し接合菌にも抗菌力がある.
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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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