大阪大学大学院医学系研究科心血管再生医学
2012 年 101 巻 2 号 p. 314-321
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心不全の主要な病態は機能心筋の喪失と心筋細胞そのものの収縮不全であり,これらの病態を引き起こすメカニズムは心不全の基礎疾患によっても異なるものと考えられる.本稿では心不全の主要な分子機構として,心筋細胞死,心筋カルシウム調節異常,心筋虚血,慢性炎症の4つについて解説する.これら複数の要素の相互作用を解明していくことが,心不全の病態の全体像を明らかにし,有効な治療法を開発することにつながっていくものと期待される.
日本内科学会会誌
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