日本内科学会雑誌
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今月の症例
成人発症リウマチ熱の1例
加藤 保宏小林 久美子森 佳幸東條 修藤原 弘士
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2012 年 101 巻 3 号 p. 773-775

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抄録
リウマチ熱は先進国では少なくなったが,今なお発熱や多関節炎の鑑別診断において重要な疾患のひとつである.症例は36歳,男性.多関節炎,発熱,輪状紅斑,2度房室ブロック,anti-streptolysin-O抗体(ASO)高値などからリウマチ熱と診断した.ペニシリン系抗菌薬と安静にて炎症所見は改善傾向を示したが2度房室ブロックが続いたためステロイド投与を開始した.その後は短期間で房室ブロックと多関節炎が改善した.
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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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