京都大学大学院医学研究科肝胆膵・移植外科
2014 年 103 巻 1 号 p. 110-115
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
肝細胞癌(以下肝癌)に対する肝移植は,癌のみならず,その発生母地である障害肝も同時に正常肝に置換することができる理想的な治療法である.肝癌ガイドライン上の移植適応は,肝障害度CのMilan基準内肝癌であり,保険適応となっている.京都大学では,腫瘍の生物学的悪性度を考慮した新基準により,低い再発率を保ちつつ移植適応の拡大が可能となった.他の肝癌治療は移植成績に影響を及ぼさないが,制御困難な場合は移植時機を逸しないことが重要である.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら