日本内科学会雑誌
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III.病因と病態―最近の遺伝子解析を中心に
III.病因と病態―最近の遺伝子解析を中心に
田中 真二
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2014 年 103 巻 1 号 p. 19-26

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抄録

肝細胞癌(肝癌)の多くは,慢性肝炎,肝硬変を背景として発生し,異形成結節,早期肝癌の段階を経て,脱分化によって進行肝癌へと至る,いわゆる多段階発癌のプロセスを辿ることが知られている.多段階プロセスの分子メカニズムについて様々な研究がなされているが,昨今のゲノムワイドな遺伝子解析によって,その全容が明らかになりつつある.本稿では,特に蓄積が進んでいるゲノムのビッグデータに基づいた新しい知見を紹介し,肝癌の病因と病態について概説する.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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