日本内科学会雑誌
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IV.診療ガイドラインの進歩
1.診断のガイドライン
建石 良介小池 和彦
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2014 年 103 巻 1 号 p. 27-30

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抄録

多くの場合,肝細胞癌の診断プロセスの第一歩は,腹部超音波での腫瘍の検出から始まる.dynamic CT/MRIの所見のみで確定診断が可能であり,典型的所見を示す場合は,腫瘍生検を行わずに治療へと進んで良い.腫瘍マーカーの異常高値を認めた場合は,腹部超音波上腫瘍が検出されなくても,dynamic CT/MRIを考慮する.近年,肝特異的造影剤であるGd-EOB-DTPAが導入され,特に早期診断の分野での活用が期待されている.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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