日本内科学会雑誌
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III.診断と治療
7.自己免疫性好中球減少症
小林 正夫川口 浩史
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2014 年 103 巻 7 号 p. 1639-1644

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抄録

自己免疫性好中球減少症は主として好中球抗原に対する自己抗体が産生され,好中球の破壊亢進による好中球減少症である.好中球抗原はHNA-1,HNA-2など数種類が同定されているが,Fcγ receptor IIIb(FcγRIIIb,CD16b)上に存在するHNA1系に対する抗体が原因となることが多い.成人領域では他の自己免疫性疾患に合併してFcγRIIIbに対する抗体が認められることが多い.抗体の同定はFACSを用いた間接免疫蛍光法での半定量を利用している.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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