宮崎大学内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
2015 年 104 巻 4 号 p. 717-722
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ヒトの食欲は極めて複雑に調節されている.その中心は視床下部であるが,中枢からは大脳辺縁系や大脳新皮質からの情報が入力され,末梢からは食べた栄養素,胃の伸展刺激,消化器からの食欲制御物質,脂肪の蓄積状態などの情報が入力されて統合処理される.ヒトでは,発達した大脳新皮質からの欲求が大脳辺縁系以下のシグナルを凌駕して過食となり,肥満を呈することがあるが,食欲制御物質をターゲットにした抗肥満症薬の開発も進んでいる.
日本内科学会会誌
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