日本内科学会雑誌
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今月の症例
統合失調症の治療中に悪性カタトニアを来たした1例
中島 聡志青島 朋裕倉信 達臣本橋 伊織片山 順平上田 剛士神谷 亨
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2016 年 105 巻 5 号 p. 887-893

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抄録

25年来の統合失調症の既往があり,入退院を繰り返している54歳男性が,常用薬の自己中断により異常行動を引き起こし,その後に昏迷・発熱を来たした.悪性症候群と悪性カタトニアの鑑別に苦慮したが,悪性カタトニアの治療的診断として少量ベンゾジアゼピンの投与を行い,症状の改善を認め,悪性カタトニアと診断した.

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© 2016 一般社団法人 日本内科学会
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