大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
2017 年 106 巻 4 号 p. 702-710
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トリグリセライドの空腹時高値のみならず,食後高値も心血管イベントとよい相関を有する.食後高脂血症の病態では小腸由来カイロミクロンの代謝異常により,食後にカイロミクロンレムナントが増加し,動脈硬化惹起性が上昇する.その定量的評価系であるアポリポ蛋白B-48濃度は頸動脈中膜肥厚や冠動脈狭窄罹患率と相関する.食後高脂血症の治療としては,食事療法,スタチン,フィブラート,エゼチミブ,インクレチン関連薬が有効である.
日本内科学会会誌
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