2018 年 107 巻 7 号 p. 1301-1308
・フィラデルフィア染色体(Philadelphia chromosome:Ph)陽性急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)とPh陰性ALLでは大きく治療方針が異なり,ALLの診断後,早期にPhの有無を判定することが必要である.
・Ph陰性ALLに対しては,多剤併用化学療法を行う.
・思春期・若年成人ALLは,小児プロトコールで治療することが望ましい.
・Ph陽性ALLは,60歳以上の高齢者でも,チロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor:TKI)を使用することにより,高率に完全寛解に導入できる.