日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
トピックス
V.成人急性リンパ性白血病(ALL)―診断と治療の目覚ましい進歩―
長藤 宏司
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 107 巻 7 号 p. 1301-1308

詳細
抄録

・フィラデルフィア染色体(Philadelphia chromosome:Ph)陽性急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)とPh陰性ALLでは大きく治療方針が異なり,ALLの診断後,早期にPhの有無を判定することが必要である.

・Ph陰性ALLに対しては,多剤併用化学療法を行う.

・思春期・若年成人ALLは,小児プロトコールで治療することが望ましい.

・Ph陽性ALLは,60歳以上の高齢者でも,チロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor:TKI)を使用することにより,高率に完全寛解に導入できる.

著者関連情報
© 2018 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top