日本内科学会雑誌
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IV.強皮症診療の現状と展望
白井 悠一郎
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2021 年 110 巻 10 号 p. 2181-2188

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抄録

全身性強皮症は,皮膚や諸臓器の線維化,血管病変,自己免疫異常を特徴とする結合組織疾患である.びまん皮膚硬化型と限局皮膚硬化型に分類されるが,びまん皮膚硬化型は早期に心,腎,肺病変を発症しやすい.そのような例には疾患の経過を修飾して機能・生命予後の改善をもたらす疾患修飾療法が行われ,それ以外の完成した病変に対しては対症療法が行われる.近年,本領域では,新分類基準や新規治療薬等新たな進展が見られている.

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