日本内科学会雑誌
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IV. 治療のupdate
5. ロイコトリエン受容体拮抗薬
浅野 浩一郎
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2006 年 95 巻 8 号 p. 1470-1474

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抄録

ロイコトリエン受容体拮抗薬は強力な気管支収縮物質であるシステイニルロイコトリエンの作用を阻害する薬剤であるが, 気管支拡張効果以外にも抗炎症作用などさまざまな抗喘息効果をもつ薬剤である. 臨床的には軽症喘息における吸入ステロイド薬の代替薬, 中等症以上の喘息における吸入ステロイド薬の併用薬として用いられ, その効果と安全性は確立している. 他剤と比較して高価であること, 効果に若干ばらつきがあることなどから, いずれの場合も現時点ではガイドラインにおける第1選択薬とはなっていないが, ロイコトリエン受容体拮抗薬の有効性の高い患者が明らかになりつつあり, 今後も喘息治療における重要な治療選択肢である.

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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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